「北海道をなまら元気にしたい」という目標を掲げ、北都プロレスを存続させていく上で、私にはどうしても解決しなければならない課題がありました。それは、この組織をどうすれば20年、30年と続く「公の文化」にしていけるのか、という問いです。
その答えを探し求めていたとき、私に一つの道筋を示してくれたのが、九州プロレスの理事長、筑前りょう太氏でした。
筑前りょう太氏を訪ねて。NPOという選択肢との出会い
私は、実際に筑前さんに会いに行き、お話を伺う機会を得ました。
当時、北都プロレスを新体制にするにあたり、株式会社にするのか、それとも別の形があるのか。自分たちが目指すべき組織のあり方に悩んでいました。その中で、すでに九州で地域に根ざした活動を成功させていた筑前さんの存在は、私にとって大きな希望でした
「筑前さんに相談し、お話を聞く中で、初めて『NPO法人』という選択肢を具体的に意識するようになりました。」
筑前さんから学んだのは、単なる組織の作り方ではありません。プロレスが地域に貢献し、行政や地元の企業、そして何より地域住民の皆さんに「この町にこれがあってよかった」と言っていただけるような、公益性の高い組織としてのあり方でした。
「形」ではなく「想い」を継承する
株式会社を立ち上げるよりも、NPO法人として認可を得るまでには、行政とのやり取りや書類の手続きなど、想像以上に大変なプロセスがありました。
それでも私がこの道を選んだのは、筑前さんが九州で体現している「プロレスを文化として根付かせる」という覚悟に、強く共感したからです。
「これまで繋いできた北海道の熱を、一時の興行で終わらせたくない。だからこそ、公に認められるNPOという器が必要だった。」
筑前さんから手渡されたバトン。それは、北海道という大地で、プロレスを通じていかに社会に貢献していくかという、重く、尊い問いかけでもありました。
九州で筑前さんが撒いた種は、今や大きな花を咲かせています。私はその背中を追いかけながらも、この北海道にしかできない形を模索しています。
- 地域密着の活動を、一過性のものではなく「継続的な仕組み」へ
- 行政や地元企業と連携し、地域全体の課題解決に寄与する
- 30年先の子どもたちが、当たり前にプロレスを楽しめる環境を作る
筑前さんとの縁があったからこそ、私は迷うことなく、この「NPO法人北都プロレス北海道」としての第一歩を踏み出すことができたのです。
まとめ:受け取ったバトンを次世代へ
九州から北海道へ。距離は離れていますが、繋がったバトンは確実に私の手の中にあります。
筑前さんという先駆者がいたからこそ、私たちは新しい北都プロレスの形を見つけることができました。このご縁と、教えていただいた知恵を大切にしながら、私たちは一歩ずつ、北海道の皆さんと共に歩んでいきます。
これが、私が決めた「プロレスを文化にする」ための挑戦です。
特定非営利活動法人北都プロレス北海道
理事長 河原 成幸(かわはらしげゆき)
1992年12月28日生まれ。札幌市出身 。
幼少期、WWEのザ・ロックに憧れプロレスラーを志す 。 中学時代には、実家の屋根上のウッドデッキに友人らとリングを工作。プロレス技の衝撃で屋根が壊れ雨漏り被害を出しながらも活動を続けた。 その後、大学に進学するも、レスラーとしての夢を優先し中退。 2012年2月、北都プロレスに入門。同年12月4日、ターミナルプラザことにパトス大会での池田昌樹戦でデビュー 。 2016年、単身渡米しテキサス州サンアントニオの「FUNAKI DOJO」にて長期武者修行を開始。本場のプロレスとアスリートの社会的価値を学ぶ 。 2025年、帰国。北都プロレスに戻りマーケティング部マネージャーに就任 。 2026年4月、NPO法人北都プロレス北海道の理事長に就任 。
【タイトル歴】
ACW/Under30王座(2017年)、北都プロレス/第7代HWC王者(2021年)
【得意技】
スワントーンボム、ハーフハッチスープレックス、ランニング・ニー
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